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Little stories

夢か何かだったのかもしれない

No.9

ヨシとアキは他の新しいクルマに乗っていた。
「いいのか、アキ、あれでよ」
「いいんじゃねーの。あたしはもう元のあたしじゃない。ただ本来のあたしがやるべきことを終わらせただけだ」

「なーんだよ、俺がいるじゃんかよ」
片手でアキを抱き寄せるヨシに、
「ヨシはさ、ここであたしがYESとかNOとか言ったら、それで終わりなのか?」
「まあ、妹も嘘だったが、お前が助けてくれたから俺がここにいる事実は変わらねえ。お前が俺と結ばれてくれるまでNOの返事は全部無かったことにしといてやるよ」

「ばーか」

「それよりさ、マトモな職業に就かないか?俺ら、もう悪党を働く理由が無いんだぜ」
「…ま、それもそうだな。」
「俺の行きつけのバーももう行けないが、昔この国でよく一緒に飲んでた仲間がいる。きっと今週末もいるだろう。そこで仕事探そうぜ」
「いいな、それ。もうあたしは自由なんだよな」
「もちろん、俺の彼女として紹介するからな、じゃないと色々面倒くさい連中だからな」
「類は友を呼ぶってヤツだな」
「Exactly!」

こうやって、アキとヨシはトモエやみどりのことを一旦忘れ、他の国へと渡ったのだった。長く続くと思われた悪党としての生活をも忘れることができるかは、彼女たちの巡り合わせによるだろう。

(了)

電子世界1

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